ノアです。2015年よりシンガポール在住。現地採用夫婦でツツマシク暮らしています。現地採用で海外で働く!を基本に情報共有できればと思っています。

Sep 30, 2017

シンガポールのクレジットカードの仕組み

2017年9月時点

シンガポールのクレジットカード事情についてメモしたいと思います。


  • 活躍率

普及率としては日本と同じくらいか、少し多いかなと感じています。
ショッピングモールのようなところでは大体使えるけれど、小さな飲食店では使えない、ホーカーといわれる屋台では現金のみ(直接デビットカードで払うのもまず無理)、安くないカフェ・レストラン(ってほとんどですが!)ではそりゃあ使える、というのが大所です。

日本以上に、「〇〇クレカなら%off!」「△△クレカのポイント10倍」等クレカが指定されているので、シンガポール人は何枚も持つのが当たり前と聞いたことがあります。
ただ、適用条件をよく確認してくださいね!
月S$800支払で、◇◇スーパーマーケットでの買い物が10%off、のように毎月結構な金額をその1枚のカードで支払っていないと適用されない得点が多いです。
お子さんがいたりして、1つのカードで3-4人分のクレカ決済があるような方なら月S$800の基準を満たすかもしれませんが、1-2人ですとあまり超えないかなと思います。

そうすると、その場で割引があるカードの方がいいですよね。

一例として・・・
OCBCのカードですとParadiseグループ(日本でも有名なカラフル小籠包のレストランもその一つです)のレストランでポイント倍率があがったり、クーポン券(S$40以上の支払いでS$10引きとか!)を貰えたりします。
UOBですと高島屋で10%割引で買い物ができたことがありました。
POSB(DBS) Everydayカードは飲食店での支払いの10%前後の割引キャンペーンがよく開催されています。適用条件の月の支払額もそんなに高くなかったり。
Citiですとマリーナベイサンズのレストランで10%割引だったり。

自分の消費行動に合わせてクレカを選ぶといいと思います。
ちなみにノアは一通り持ったうえで、マイルがよく貯まるクレカをメインとしています。CitiやDBSのカードが有名でしょうか。
シンガポール航空のマイレージはポイント率があまりよくないようなのですが、日本に帰ったり、週末周辺国に旅行したりと日本在住のころよりも飛行機に乗る機会が増えていますし、月額の決済が少なくてもマイルは少しずつ貯まっていくので。

シンガポール人の間ではOCBCの365カードを持っている人が多いとか。
たしかに、月S$600決済でレストランやスーパーマーケットで数%の割引があるので活用しやすそうです。
https://www.ocbc.com/personal-banking/cards/365card.html



  • 発行方法

作り方はいくつかありますが、Webページから申し込むか、銀行口座を開設するときに同時に申し込むか、というのが簡単かなと思います。
ただ、ノアの経験では、銀行口座開設時だと勧誘も加わってくるし、結局はいらなかったなというカードも作ることになったりするので、Webからがおすすめです。

シンガポールでは(たぶん)商業銀行が主体?となってクレジットカードを発行しています。DBS、OCBC、UOB、Citi、ANZ等々。
そのため、発行金融機関のWebサイトから申し込むのがわかりやすいです。

日本ですとクレカがメインの会社もありますよね。ライフカード、ダイナース等(だいぶ統合されてきたのでだいぶ減ったでしょうか)。

銀行口座のあるクレカでしたら、インターネットバンキングにログインして、そこから申し込むと審査もスムーズかと。
発行できるかどうかの基準(Eligibility)は、年齢以外に、シンガポール人・PR(Permanent Residence)なら年収/月収S$・・・・以上、外国人なら年収/月収S$・・・・と明記されているので、がんばって探してください。
(基準例)
収入がクレカが定める基準以上であれば、クレジットカードの使用歴というのは関係なさそうです。
そして、収入基準を満たしていることを示す書類(給与明細とか)の提出を求められます。過去に提出済、別のクレカ発行済だったりすると、ボタンを押すだけで即効で決済されたりもします。


  • カードが届いたら

発行が承認されると、郵便でポストに届きます。
日本ですと書留とか、本人確認がなんとかとかありますが、シンガポールでは携帯で認証、アクティベートするので、ポストにぽろっと入っていても大丈夫。

封筒をあけるとアクティベートの方法が書いてあるので、それに従ってください。
SMSを使ったものが多いのかなと思います。
指定された番号にSMSで必要な文字やコードを送ると、「アクティベートされました」とSMSが返ってくる仕組みです。
そのため、登録する携帯電話番号を間違えないでくださいね!!


  • 請求代金の支払い

日本では申し込むときに、引き落とし口座を指定して、それから発行となります。
シンガポールでは毎月自分で振り込むのが初期設定です。アメリカのように支払金額・支払日(自行カードのみ)を自分で決めることができます。
GIROといって日本と同様に銀行口座から自動引き落としを設定することもできますし、発行主体の銀行以外からも入金ができます。
インターネットバンキングが発達しているので、すべてWebで済ませることができます。

ちなみにノアは毎月自分で振込設定を行っています。基本間違いはないのですが、正しく請求されているか確認するため。
全部Eメールベースとしているので、銀行からの請求額確定メールを見逃さないように注意しています。(郵送でもポスト行かないと忘れてしまいますが)

ちなみに、シンガポールの銀行は、FASTという取引がデフォルトで可能で、シンガポールの銀行間でしたら振込手数料はかからないのでご安心を。


  • カード年会費の仕組み

カード発行時に気づく方も多いかと思いますが、シンガポールのクレカ年会費は結構結構高いです。。S$100超えとか当たり前です。
年間いくら以上使うと免除とかありますが、それほど使わなくても大丈夫です!カード会社に連絡して免除してもらうことができるのです!!

回避方法は、
・コールセンターに電話する
・指定の番号にSMSを送る
・インターネットバンキングのメールシステムでお願いする
などがあります。

電話なんて英語聞き取れる自信がないしぃという方も安心ですね。コールセンターへの電話も自動音声だけで対応できたりするので、よく聞いてみてください。
自動音声まで用意してあるなんて、、、年会費を請求する意図がわかりません。

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Sep 28, 2017

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2017年9月時点


就労ビザの書類と携帯電話番号が用意でき、住所が確定したら、次は銀行口座を開設します。
(インターネットバンキングでログインするとき、何か処理をするとき等SMSを認証に使うので、携帯電話番号を先に用意した方がいいのです。携帯電話番号の入手についてはこちらの記事をご参照ください。https://mameputk.blogspot.sg/2017/09/blog-post_22.html)

シンガポールには世界の様々な銀行が支店を出していますが、シンガポール本店の銀行かグローバルに個人向け事業を行っている銀行での口座開設が一般的でしょうか。


シンガポール本店の銀行はメジャー順に、

・DBS
・OCBC
・UOB

DBSとUOBのATMが隣同士で設置してあったら、DBS側は長い列、UOBは待つ人なし、といった具合にメジャー度違います。OCBCはそもそもATMが少ないような・・・(ちなみに、DBSはPOSBを買収したのでPOSBのATMも利用可。)信用度は変わらないと思いますけどね。インターネットバンキングのシステムもどちらも日本より進んでいるかと。

グローバル口座が便利な銀行は
・HSBC
・Citi
かと思います。

渡星後、就労ビザのカードや給与明細がない中でも、口座開設に応じてくれるのはDBSでした。(OCBCは不可、給与明細がどうのこうのと言われました。UOBは試していません、OCBCで断られて心が折れました。。。)

クレジットカードも同時に申し込むことができます。シンガポールではクレジットカードを使えるお店も多い(※)ため、その場で申し込むのもありですし、オンラインでも簡単に申し込むことができます。収入によって発行条件が明確に決まっており、それを満たしていればすぐに発行されます。

※ ホーカーや小さい主に飲食店ですとクレジットカードは使えません。ただ、モールに入っているような飲食店ですとNETSというデビットシステムでキャッシュレスで支払ができます。




シンガポールの銀行口座開設に必要なものを確認したいと思います。



  • DBS
参考URL https://www.dbs.com.sg/personal/support/bank-account-opening-documents-required.html

  1. パスポート
  2. EP/DP/Spassカード*
  3. 住所がわかるもの+(MoMが発行したIPA他、雇用契約書、水道光熱費の請求書、携帯電話料金を月額で支払う契約書や請求書 などなど)
* 就労許可を示した政府発行のレターで代用可でした
+ 部屋の賃貸契約締結する際に行う印紙税納付の証明で代用可でした

頭金は開設時に必要なく、月末とか??までにATM(入金専用、そこら辺にたくさんある引き出すATMとは別)に入金します。
Webで見つけられなかったのですが、2015年8月時点ではS$1,000必要でした。

  • OCBC
参考URL https://www.ocbc.com/personal-banking/accounts/360-account.html?pid=sg:en:others:accounts:360Account:Nov16:internal:depositsLP:::::

渡星後すぐはEPカードがないとか、住所証明書類がないとかで開設できないかもしれませんが、給与振込口座にすると利率がよくなるのでお勧めではあります。360 Accountといいます。
  1. パスポート
  2. EP/Spassカード
  3. 頭金 S$1,000
  4. 住所を証明するもの(月々支払の携帯電話料金請求書や別の銀行取引証明書)

  • UOB
参考URL https://www.dbs.com.sg/personal/support/bank-account-opening-documents-required.html
  1. パスポート
  2. EP/Spass/DP
  3. 住所を証明するもの§
  4. S$500(頭金は必要ありませんが、口座維持手数料を無料にするには月間の平均残高がS$500以上にしておきます。開設時に担当者に渡せば入金してくれます。)
§ 部屋の賃貸契約書で代用できました


個人口座はSaving Accountです。小切手はあまり必要ないと思うのですが、必要な場合はChecking Accountという口座を作ることになります。

UOBは無料で作れるChecking Account(預金口座Saving Accountと兼用)を勧められるかもしれません。

・国籍がある国での個人を特定するもの(写真、生年月日入り)
・シンガポールに居住する証明(雇用契約関連、EP/Spass/DPカード)
・シンガポールでの書類郵送先の住所がわかるもの
が必要なのかなという感じです。

シンガポールに着いたばかりですと、銀行Webページに書かれている書類そのものがなかったりするかもしれませんが、注釈したように上3つを保証できるような書類があればDBSは応じてくれる印象でした。(逆に、OCBCはWebページの通りのものがないとだめ。)
担当者によってはだめかもしれないので、そのときは会社に書類を作ってもらえば大丈夫です。会社の名前(恐らく登記番号もあった方がよい)と住所、口座開設者の名前(就労ビザ番号も入れてもらう?)と住所をきちんと入れておいてもらうようにしてくださいね。



Sep 26, 2017

格安・便利な国際データローミング~StarHubのHappy SIM

2016年9月時点

最近StarHub(*)のHappy Roamという便利なプランがあることを知りましたので、ご紹介したいと思います。

(*) StarHubとはシンガポールの通信会社の1つで、日本のauに近い立ち位置です。

アジアにいると国同士の距離が近い、空港も近い、値段が手頃ということで近隣国に旅行する機会が増えるのではないでしょうか。
週末にちょっとインドネシアまで旅行、なんて時に、限られた時間の中で現地のSIMを調達するのが煩わしくなるかもしれません。また、バリ島では空港で販売しているSIMは5GB等到底使い切れない容量のSIMからしか用意がなく、大容量のため値段はたしか3000円近かったかと。日本並に高いじゃん!ということで、街中で手頃なSIMを購入しました。

日本にちょくちょく帰る方も多いと思うのですが、そのたびに7日間3000円のSIMは高いです。だいぶ整備されたとはいえ、公共Wi-Fiはあまり使えないですし・・・

国を移動する度にSIMを入れ替えるのは面倒、使い切らなかったデータとその代金を捨てるのはもったいない。

そんなときにHappy Roam。

どのようなプランかというと、Happy Roam対象のStarHubプリペイドSIMを、シンガポール内外でそのまま使用できるというものです。
ローミングは高い、遅い、というイメージが強いですが、こちらはそうではありません。どれだけヘビーユーザーかにもよりますが日本のレギュラープランより安い。日本の通信料金はとにかく高かったなあというのが、海外に出るとわかります。
短中期の旅行程度でしたらHappy Roamで十分と思われます。

プラン料金表はこちら。
https://www.starhub.com/personal/mobile/mobile-phones-plans/prepaid-cards/happy-roam.html


ローミングがカバーされている国は2016年9月時点で、オーストラリア、中国、香港、インドネシア、日本、マカオ、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、韓国、台湾、タイ、イギリス、USAです。
日本も含め、日本人におなじみの国がかなりカバーされているのがうれしいです。
また、対象国は順次拡大されているようなので、ぜひ最新情報をチェックしてみてください。

シンガポール在住の方はもちろん、在住者でなくてもこちらのSIMはチャンギ空港で気軽に購入することができます。
対象国をよく旅行する方は1つもっていると便利かなと思います!(1人3つまでシンガポールのSIMを持つことができます。)

  • 使い方
1.  Happy Prepaidアプリをダウンロード

ダウンロードする以外は先に設定しておくことはありません。
APNの設定までをシンガポール国内で済ませなければならないので、たとえば空港でSIMを受け取る前にあらかじめダウンロードしておくと焦らなくていいかなと思います。






2.  Happy Roam対象SIMを購入

シンガポール国内では、StarHub店舗はもちろん、コンビニ(セブンイレブン、Cheers)やチャンギ空港で購入できます。
Authorized Retailersのカテゴリーに入るのでしょうか、家の近くでポスターを見かけたので買いに行ったら、S$1上乗せされていたのでやめました。
オンラインであらかじめ購入しておいて、チャンギ空港で受け取るのが確実かつ効率が良いかなと思います。

チャンギ空港では、出国審査の前でも後でもUOBの両替カウンターで受け取ることができます。


 SIMは全部で3種類。ピクチャのS$15、S$32に加えてS$50があります。

受け取る際には、パスポートが必要ですので忘れないようにしてください。
また、オンラインで購入した場合、メールでバウチャーが届きますので、そちらも受け取る際にカウンターで見せる必要があります。


3.  SIMカードをactivateする

SIMカードパックに入っているマニュアルにも書いてあるのですが、*142#に電話します。
すると、StarHubから「Activateできました」とSMSが届きます。


4.  Happy Prepaid アプリにログインする

SIMカードパックの裏に8で始まる8桁の番号が電話番号になります。わからなければSIMカードを受け取ったときに、カウンターの方に聞いてみましょう。
電話番号をMobile number...欄に入力し、LOGINボタンを押すとSMSで6 digit PINが届くので、
入力してログインします。


5.  データ・ローミングをONにする

スマホの設定メニューでローミングをONにします。
Happy PrepaidアプリでもRoamingメニューでローミングをONにしておきます。



6.  APNを設定

スマホのネットワーク設定メニューでAccess Point Namesを新しく作成します。
名前を「SH Data Prepaid」、APNを「shppd」と入力。その他は自動で設定されるそうで、何も入力せずに保存します。
アプリ内にも設定内容が書かれているので気になったらみてみてください!


念のため、シンガポール内でネットワークに接続できたことを確認した方がいいです。
APNの設定までをきちんと終わらせてから出国しないと、他の国でローミングができません!!


7.  Data Planを選択

S$32のSIMを購入した時は10日間、シンガポール国内外でフリーのデータプランがついてくるので何もする必要がありません。
このSIMを普段使用しない方は、2回目からはBUY DATAメニューで、プランを選択します。


 


日数

容量

料金

3

30MB

S$2

3

200MB

S$4

3

1GB

S$5

7

10MB

S$1

7

1GB

S$7

30

1.2GB

S$10

30

2.4GB

S$15

30

3.6GB

S$20






 8.  ローミングの通信会社を確認

旅行先に着いたらプラン対象外の通信会社に接続していないか確認するようにしたらいいと思います。
国によると思うのですが、自動選択にしておいても問題なかったです。

プラン対象の通信会社です。



Destination

Preferred Partners' Network

Australia

Telstra | Vodafone

China

China Mobile

Hong Kong

Three (3)

Indonesia

XL Axiata | Three (3) | Indosat

Japan

NTT DoCoMo | KDDI

Macau

CTM Macau

Malaysia

All operators

New Zealand

2Degrees | TNZ

Philippines

Smart

South Korea 

Olleh KT | SK Telecom

Taiwan

Far EasTone (FET) | Chunghwa Telecom

Thailand

TrueMove | DTAC

United Kingdom

Three (3)

United States of America

AT&T | T-Mobile


  • Happy SIMを普段使いしない場合は・・・
SIMカードが無効にならないように注意してください。購入時は180日有効です。
有効期限(Expiry date)は、HOMEタブを表示しているとき等で確認できます。
Prepaidですので、有効期限がきれて数日もたつとSIM機能が無効になってしまいます。
今後もHappy SIMを使いたい場合は、有効期限日になったら/なる前にTop Upして、有効期限を延ばしてください。
シンガポールにいなくてもアプリをつかってクレジットカード(VISAかMaster Card)でTop Upすることができます。
(Top Upの仕組みについてはこちらをぜひ参照してください。)
Top Upで積んだ残高はそのままいつかの旅行で使うことができます。




 

価格

有効期限

メイン残高

ボーナス残高

無料受話日数

S$10

120

S$10

なし

なし

S$20

180

S$20

S$3

20

S$30

180

S$30

S$4.5

20

S$50

180

S$50

S$7.5

20




シンガポール在住の方は、ローミング用に新たにTop Upする必要がないので、このPrepaid SIMをメインにしても良さそうですね!