2017年12月時点
住んでまだ2年半程度、長期出張がないので年間通してシンガポールをみています。
シンガポールに住んでいているからわかる視点でシンガポールへの旅行ベストシーズンについてまとめたいと思います。
- 気候は熱帯気候。よって、一年中高温高湿度
華人がメイン、英語も通じる、ビジネス出張者も多い、とのことで身近に感じる方も多いのかなーと思うのですが、実は赤道直下にあります。
赤道直下といわれると、、アフリカのイメージ(単純)。
Google Mapより。シンガポールの文字のすぐ下の点線が赤道。 |
シンガポール政府機関が気候に関するいろいろなデータを掲載していました。
1982年から2016年と割と長期間の平均値ですので、地球温暖化の影響で最近はもっと厳しい/極端な気候になっているかもしれませんが、こちらの中から、より観光に影響するデータを参照していきたいと思います。
出典:Meteorological Service Singapore(MSS)
http://www.weather.gov.sg/climate-climate-of-singapore/
月別気温 |
Extremeは気にしなくていいですね。
最低気温は24~25度、最高気温は30~32度。
最高気温が32度平均になるのは4月のようですね。感覚的には5-6月が一番暑い気がしますが。スコールの多さにもよります。
ちなみに、最近の東京の7-8月の最高気温は28~33度程度のようです。
シンガポールは日が昇るのが遅いです。日が出ているのがざっくり7時から19時。
朝7-8時は、半袖Tシャツだけではちょっと涼しいなあと感じる温度ですが、それ以降はもう暑いです。屋外は。なので、この時間帯が最低気温の24-25度ではないかと思います。
月別時間別の気温グラフもありましたので掲載しておきます。
月別時間別気温 |
27度以下は青系の色つかって涼し気に見せていますが、体感はオレンジとか黄色程度ですけど。
次は湿度をみてみましょう。
<湿度> 縦軸が月別、横軸が1日24時間の中での変化。 |
年間通して大体同じように70~90%くらいで高湿度。
旧正月のあたりが、湿度70%をきるようですね。
地中海性気候のように、朝夜気温が少し下がって、乾燥しているから肌寒い、とかありません。
夜になってやっと息苦しさが軽減されるといった感じです。
次は雨天日数のグラフです。
月別雨天日数 |
11・12月がやや多く18日で、50-60%の日で雨が降り、2月は28日しかないことを考慮しても30%程度の日でしか雨が降らないというデータになっています。
他の月は40%程度です。
おかしいな、旧正月のあたりが雨季って聞いたのですが・・・
(MSSによると、"there is no distinct wet or dry season in Singapore"だそう!)
個人的な意見として降水量はみなくていいと思っています。
降るときはスコールで外を歩きたくないくらい降るからです。
むしろどのくらいの間降っているかが気になります。
ということで、雨の降りやすい時間帯もみてみましょう。
月別時間別降水(右横Rainの濃淡は降水量と思われます) |
降水日数の多い11-12月は、特に午後にわたって雨が降りやすく、3-5月は17時前後で多いということです。
なるほど・・・屋内のオフィスワーカーとしては、通勤の時間帯に降らないでくれればいつでもいいよ!(あ、休日は夜中のスコールが助かります)といった感覚で、いつ降っているかあまり気にしていませんでした。
- ヘイズの影響
忘れていけないのはHaze!!!
シンガポールのヘイズは、インドネシアで焼き畑したときの粒子が飛んでくることが影響しています。
景色が悪いとか、それだけではなく、健康に影響するので、屋外での観光は避けてください。
スコールでもなぜか改善しなかったり。。。
これが一番やっかいで、旅行に来星することを避けるべき時期だと思っています。
どの時期が多いかという平均値は探せなかったのですが、10月あたりの印象です。
2015年は本当にひどくて、休校やマスクの配布がありました。
10月だけではなく11月に入ってもしばらく続いていました。
その後2016・2017年はあまりなかったです。
ごくたまに、「今日はヘイズのにおいがするなあ」という日が数日あったくらいです。
インドネシア政府への交渉がうまくいったのか、2015年に焼き過ぎて、焼けるところが少なかったのか・・・
本当にひどいと日本でもニュースになると思いますが、気になる方はぜひシンガポール政府のサイトで確認してみてください。
24-hr PSIの数字が100近いとだいぶ良くないです。。
http://www.haze.gov.sg/
- 年間のイベント
シンガポールの祝日は宗教と関わるものが多く、その年によって祝日の日付が異なります。
MoMが発表していますが、日本語の方がわかりやすいと思いますので、在シンガポール大使館の休館日カレンダーを引用します。
在シンガポール大使館休館日より http://www.sg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/about_holidays_next_year.html |
★印、10種11日がシンガポールの祝日です。少ない。。
日本ですと16種類(日曜日に重なったとき振替休日があるものとないものがある)。加えて、年末年始の分は元旦で1種類カウントですが、12月30日から1月3日まで5日間かそれ以上に休みという。
祝日多いがその分残業が多く有給休暇を消化できない日本か、祝日が少ないが残業せず有給休暇を消化か最後には買い取ってもらえるシンガポールか。
話がそれました。
Hari Raya PuasaならKatong界隈、National DayならMarina周辺、DeepavaliならLittle India界隈がそれぞれにぎわい、混雑しています。
けれども、街はおおよそ機能しているといえると思います(すみません、まさに当日に当該地に行ったことがないです)。
しかし、旧正月は違う!!!
中華系が76%(2017年6月時点)を占めるだけあって、お店の閉まり具合が半端ないです。
大きなモールでも個々のお店はかなり閉まっていたり、旧正月前日は短縮営業だったり、レストランや美容院が旧正月プレミアムをのせたりしています。
旧正月2日間はみんな家にいるそうなので、ホテルなんかはすいているといった話も聞きます。
といっても、この時期は不便なので観光はおすすめできないです。
- シンガポール人が旅行する時期
とあいまいな見出しですが、要はスクール・ホリデイの期間は、家族で旅行に行く人が多いです。
シンガポール航空などの席が埋まりやすいので、早めに座席を確保した方がいいと思います!
スクール・ホリデイは、6月と11月下旬~12月のものが長いです。
一年で一番暑い時期と雨の多い時期ですね。
他に、3月中旬と9月初旬に1週間ほどの休みがあります。
- セール時期
日本でも最近そうですが、はっきり「この日から開始」という境界が薄くなっているようなのですが。
旧正月後の1週間ほどは日用品も含めて全体的にセールモードです。
一部の高級ブランドもセール参戦するのは、6月のGreat Singapore Sale(GSS)、ブラック・フライデーとその週末とその後そのままクリスマス商戦へ、といった具合です。
ただ、最近はGSSよりもブラック・フライデーの方が盛り上がっているように感じるというシンガポール人談も。
また、ファッション類は年中ちょこちょこセールしているのですが、旧正月後の冬物(!)セールはお得だと言われています。
一通りそろっていて、そんな売れずセールになるという。冬物は高いですしね。
- 結論
いままでいろいろ書いてきましたが、観光の主目的によって異なると思います。
屋外の観光がメインでしたら、雨が少なめの2月(旧正月後)と7-9月。
夏物ブランドセールなら6月初旬(後半になると品薄になります)。
冬物ブランドセールなら12月上旬。
良い旅を!